《はじめてのiPhone修理》注意点や依頼するまえに準備しておきたいこと

iPhone修理に出す前に準備しておきたいこと

2018年02月05日 16時06分

iPhone故障に多い水没や画面割れに関してやってはいけないこと、そして応急処置についてご紹介したあとは「修理に出す前に準備しておきたいこと」についてご紹介します。
 
  • 準備その1:iPhoneのバックアップを取る
iPhoneの修理を依頼するときに絶対やっておきたい作業が、「バックアップを取る」ということです。
 
・画面が生きていれば修理前にバックアップを取る
iPhone修理業者であれば、保存されたデータを消去することなく修理可能な場合もあります。しかし、Apple Shopや正規サービスプロバイダに修理を依頼した場合は、新しい機種へ交換となるためデータはすべて消去されます。そのため、修理に出すまえには必ずデータをバックアップしておき、修理や交換したあとにもデータをiPhoneに復旧させられるようにしておきましょう。
 
・定期的にバックアップを取る
修理に出す前には必ずバックアップを取っておくことをおすすめしますが、必ずしも全てのiPhoneのバックアップが取れるかといえばそうとも限りません。それは、水没や画面故障により、画面が映らなくなってバックアップを取れないというケースもあるからです。修理前にバックアップを取る場合は画面が生きていることが前提であり、画面が映らなければバックアップを取ることが非常に難しくなります。そのため、iPhoneが故障したときにバックアップが取れない可能性を考慮すると、普段から定期的にバックアップを取っておいたほうがより安心ですしおすすめです。
 
・iPhoneのバックアップ方法はiCloudまたはiTunes
iPhoneをバックアップするときは、「iCloudでバックアップを取る」、もしくは「iTunesでバックアップを取る」という二つの方法があります。
iCloudでバックアップを取るときには、iPhone端末の機能を使えばいつでも行うことができます。iPhoneの設定画面から、iCloudという項目に進みます。そして、下部にあるバックアップという箇所を選択して、「今すぐバックアップを作成」をタップすることで自動的にバックアップが開始されます。
iTunesでバックアップを取るときには、別途パソコンが必要です。iPhone端末とパソコンを専用のケーブルで接続します。事前にインストールしておいたiTunesを開いて、その後しばらく経つとiTunesの画面左上にiPhoneのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックするとバックアップの画面がでるため、「このコンピュータ」と「iPhoneのバックアップを暗号化」という項目にチェックを入れ、パスワードを登録すると自動的にバックアップがスタートします。
 
  • 準備その2:「iPhoneを探す」をオフにしておく
故障したiPhoneを修理に出すまえには、必ず「iPhoneを探す」という機能をオフにしておきましょう。この機能をオフにしないと、iPhoneを修理に出すことができないためです。
 
・アクティベーションロックを解除する
iPhoneを修理するまえには、事前に「iPhoneを探す」機能をオフにしておきます。この機能は、iPhoneを紛失した、盗まれたときに、iPhoneの位置情報を使って探すための便利な機能です。盗難によりiPhoneのデータが悪用されることを防ぐために、遠隔操作でデータを消去することができます。このように、iPhoneを使えない状態にロックする行為のことを、アクティベーションロックといい、事前にこの機能をオフにしておかないと修理に出すことができません。
 
・iOS端末から「iPhoneを探す」をオフにする
故障していても操作できる場合は、iPhone端末の設定から「iPhoneを探す」をオフにします。設定→iCloud→iPhoneを探す→オフ、といった手順で簡単に機能をオフにすることができます。このときに、Apple IDやパスワードを要求されるため、いざという時のためにも必ず覚えておくようにしましょう。また、画面割れや水没によりこの機能をオフにできないケースがあります。そういったときは、インターネットが使えるiPadなどのiOS端末やパソコンから遠隔で機能をオフにします。
 
~iOS端末から「iPhoneを探す」をオフにする方法~

iOS端末から機能をオフにする場合は、「iPhoneを探す」というアプリをダウンロードします。アプリを起動して修理に出すiPhoneのApple IDとパスワードを入力すると、その端末の位置情報などを確認できるようになります。端末を発見できたら早速「iPhoneを探す」をオフにしたいところですが、その端末がオンラインの状態であると機能をオフにすることができません。そのため、故障したiPhoneにSIMカードが入っている場合は、端末から抜いてオフラインの状態にしたうえで機能をオフにします。
また、SIMカードを抜いたあとでもオンラインになっている場合は、Wi-Fiに繋がっている状態が考えられます。この場合は、「iPhoneを探す」アプリの「iPhoneを消去」する項目をタップすることで「iPhoneを探す」機能をオフにすることができます。
 
~パソコンから「iPhoneを探す」をオフにする方法~
別のiOS端末がない場合は、インターネットに繋げられるパソコンを使って「「iPhoneを探す」をオフにします。パソコンから「iCloud.com」にアクセスして、機能をオフにしたい端末のApple IDとパスワードを入力します。ログイン後に「iPhoneを探す」のアプリに入り、iOS端末から機能をオフしたのと同じ方法で作業を進めます。
「iPhoneを探す」をオフにするための過程で削除や消去という言葉がでてきますが、削除した場合には故障したiPhone端末に残されたデータはそのままで「iPhoneを探す」の機能だけがオフになります。一方、消去した場合は遠隔操作によりiPhoneが初期化されるため、すべてのデータが削除されることはもちろん「iPhoneを探す」もオフになります。
 
  • 準備その3:iPhoneのシリアル番号やApple Care+の有無を確認
iPhoneを修理に出すまえには、「シリアル番号」や「Apple Care+」の有無を事前に確認しておくと修理が完了するまでの過程がよりスムーズに進むはずです。
例えば、水没や落下など、故意や事故による故障以外に、自然故障による不具合が生じることがあります。Apple社では、このような不具合が起こった端末を対象に無償修理を行っていることがあります。こういった無償修理の対象にご自身の端末が含まれているかどうかを確認するためにも、シリアル番号を見つけておくと作業が進みやすく便利です。
また、Apple Care+に加入しているかどうかも確認しておきましょう。加入している場合は通常の料金よりも割安で修理を受けることができます。また、Apple Care+に加入していない場合は、Apple Storeや正規サービスプロバイダに修理を依頼するよりもiPhone修理の専門業者にお願いしたほうが修理料金を安く抑えることができます。
 
《iPhoneの状態が悪化するまえに修理に出しましょう!》
今回は、故障したiPhoneを修理に出すまえに覚えておきたい注意点や、やっておきたい準備について色々とご紹介しました。故障したときに焦ることがないように、これらの手順やポイントは覚えておいたほうが安心です。そして、応急処置や準備を着実に進めながらも、故障したiPhoneの状態がこれ以上悪化してしまうまえに、Apple Shopや正規サービスプロバイダ、iPhone修理業者などに早い段階で修理を依頼することをおすすめします。